フォグランプHID化作戦
今回はS3純正フォグランプASSEYを使ってハロゲンからHID SYSTEMに換装したレポートを致します。
S3の場合、純正フォグランプのバルブ形状がH7タイプなのですが、H7タイプの場合純正HIDなどで使用
される、D2R/D2Sタイプと形状がとてもよく似ています。
このことから、大掛かりな工作をせずにポン付けできるのではないか?と思い、施工することにしました。
結果的にそのままポン付けできましたので、S3やRS-4など、H7バルブを使用しているクルマの場合は、
比較的容易に取り付けができると思いますので、参考になさってください。
また、S3の場合を主に、部分的にH7→D2R(D2S)の作業を想定して説明します。
純正フォグユニットのメーカはValeo社製でした。
但し、お決まりの文句ですが自己責任で作業してください。(^_^;)
準備
準備するものです。
・HIDユニットを1セット
・20Aの平型ヒューズ(起電力で一瞬15A程電流を使う為)
・防水処理用のコーキング
・コネクター(純正カプラーを使用する為形状を要確認)
・タイラップ
・自己融着テープ
・ビニールテープ
・排水口用のカバー(笑)
・ピアノ線(バルブ固定用)
資材は以上で大丈夫でしょう。
道具として準備するもの。
・プラスドライバ
・マイナスドライバ
・ペンチ
・テスター
などがあれば、大丈夫だと思います。
作業前に・・・
取り付け前にちょっとだけ概要を説明します。
純正ハロゲンとHID SYSTEMの違いは以下になります。
★純正 | ★HID |
バルブへ通常の12Vを供給するだけ。 (説明要らずですね) |
純正バルブへ接続されているカプラーから電源を取り、 バラストユニットへ電源供給する。(+/-の違いあり) バラストから出ているイグナイタユニットをバーナに 供給、という流れでHID SYSTEMは構成されています。 |
ちなみに、HID
SYSTEMの場合、バルブではなくバーナと呼びます。
要するに発光する部分をバーナと呼ぶという認識で間違いない?と思います。
バラスト及びイグナイタは高電圧がかかりますので、完全な防水処理を作業前に済ませておいてください。
バーナは最高900℃近くまで達する部分があるようです。ですから、バーナにも水分が回らないように注意
が必要です。
バーナをランプユニットに確実に固定する。(取り付けを誤ると光軸がずれて対向車に迷惑がかかります!)
バルブ形状の違いでバルブを工作しなくてはいけない車種もあります。
工作に自身がない方は、市販の専用バルブ形状のバーナを購入されることをお勧め致します。
以上の3点をクリアできれば、取り付けできたも同然です。
更に失敗しない注意点を下記に列挙します。
1.HIDは電源投入直後に大電流が流れますのでフォグランプのヒューズを20Aに交換してから点灯してください。
これくらいですか???笑
作業目標
私は、作業前に純正にいつでも30分以内に戻せるような改造をすることを身上?としています。笑
また、取り付け後のメンテナンスも簡単に、汎用性のある部品をなるべく使用したかった為、バーナ
も通常純正で使用される入手が容易なD2Rを使用しました。
また、純正のケーブルを切断/傷付ける事はトラブルの確立を高めてしまう可能性がありますので、
切断することなく純正のカプラーを利用しました。
実作業工数は段取り作業も含めて、3Hもあれば十分作業が完了すると思います。
分解
S3の場合、フォグランプユニットの裏側にあるカップにカプラーが接続されていましたので、その裏側
の防水カバーをバルブ、カプラーから外します。
※これは、元に戻す際必要になりますので、大切に自宅などに保管しましょう。
次に、入手したバラストユニットの電源供給側のコネクタを車体側から出ているカプラーに接続する
コネクタを作ります。HIDの場合+/-の区別がありますので、テスタで事前に調べてマジックなどで
マーキングしましょう。
製作したコネクタを車両側カプラへ+/-間違えないように接続し自己融着テープをキレイに巻きます。
ここで、一度点灯確認してもよいと思います。
バーナ固定 次に、バーナ固定作業に移ります。 純正のH7バルブを固定している針金状の部品をペンチやドライバなどを使ってキレイに取り外します。 |
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防水カップの作成 先ほど、保管した裏側のキャップ部分の変わりの防水カップを製作します。
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組み立て
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ザックリな説明ですが、以上でフォグランプHID化は完了です。お疲れ様でした。
おまけのHIDバーナー比較もご覧ください。
後日写真をアップしたいと思います。が、しばらくお待ちください。2003年1月